A110リヤウイング開発日誌⑦

アルピーヌA110リヤスポイラー開発日誌も終盤です。

今回は以前のブログでご紹介したアルティー型からCFRP(ドライカーボン)型製作の様子です。

型にチリや埃などの異物混入を防ぐことは当然として材料の適正温度を保つことも目的としISO準拠のクリーンルームでアルティー型にCFRP(ドライカーボン)型用のプリプレグ(カーボン材)を積層していきます。

積層はおおよそ10プライ(10層)以上。型としての寸法安定性と強度を求めて積層を繰り返します。

プリプレグには目の向きがありますが、すべての方向に対して強度を出す目的から目方向を意図的に組み替えて積層を行っていきます。積層は機械的に作業できるわけではないので熟練スタッフの手による積層作業となります。積層が終わればオートクレーブにて真空吸引を行いながら加熱・加圧を行い仕上げ工程へ移行します。