エアロパーツに関するお問合せ

先日頂いたお問合せです。

【アルピーヌA110は車両個体差が大きくリヤスポイラーがきれいに取付出来ない場合があると聞きましたがテックパフォームさんのはちゃんと付きますか??】とのお問合せをいただきました。

 

結論から言うと、当社設計A110 GT-Cエアロキットはキレイに取付することが可能です。

 

前提として個体差というのはほとんどの場合、車両組み立て時の公差の事を指します。

部品単体としては工作機械や金型、成形などで作られているので寸法に大きな変化はありません。

ただし、自動車は数千~数万点という部品で構成されている都合上、組み立てを円滑に行えるようにパーツそれぞれの勘合(取付の振り幅)に余裕を持たせてあります。(機関部品・駆動部品は除く)また、外気温度に応じての各部品の膨張・収縮も配慮されています。

 

そのため、正規の範囲内で組付けのズレ(ここでいう個体差)が発生します。そして、固定部位より距離が離れるとズレが大きくなります。

 

当社では、エアロパーツに限らず部品を設計する際にはその幅を理解し範囲内に収められるように設計します。

取付幅を持たせる目的でネジ穴位置を長孔形状にしたり、部分的にパーツの設計肉厚を変えてフィッティングしやすくしたり、ねじり(捻り)方向への許容を持たせたりと様々な工夫を行います。

そのため、当社製品ではきれいに取付出来ないなどという事は皆無となります。

 

車両個体差(組付け公差)があるのは当然です。設計時に織り込み済みだからです。

それを理解し、当たり前に取付出来るよう設計するのが設計者本来の仕事です。

そういった理解をせず特定条件下で製品化をしてしまうと特定の車両には取付出来るのに他の車両では取付出来ないなどの問題が発生してしまいます。

 

様々な配慮の基に、設計以外に材料の選定や成形条件、組付け手順など多岐に渡る項目を検証し、最終的に車体にきれいに装着できる製品を作るのが私たちの仕事なのです。よって【車両の個体差で付かない】という発言は間違いなのです。